ガンプラの組み立てには必ず必要になるニッパー。
その中でも圧倒的な人気を誇るアルティメットニッパーの魅力と、人気の理由を解説します。
アルティメットニッパーを購入された方向けにも長く使っていただくために
抑えておきたいポイントも紹介していきます。
- アルティメットニッパーとは
- 実際使った感想
- ニッパーとの比較
- 正しい使い方
- 注意事項
アルティメットニッパーとは
アルティメットニッパーとは、ゴッドハンド社から発売されているプラモデル専用の片刃ニッパーになります。
ゴッドハンド社独自の規格で切れ味レベル最大の星5つのニッパーになります。
価格は税込み5,940円と高価ではあるものの、その切れ味による切断面の仕上がりは他のニッパーと比べられない程とプラモデル界の王道ニッパーとして圧倒的な人気を誇ります。
実際使ってみた感想
私自身、アルティメットニッパーを使用して1年ほど経ちますが、初めて使った時の感想は、
- カット時のパチっと言う音がしない
- デザインナイフでカットしたような断面
- カットする時の感覚がとにかく気持ちいい
とにかく今までのニッパーの常識を変えられ、
ガンプラを作る楽しみが増えたと言う感覚が印象的でした。
また、パーツの際でカットしても切断面がきれいなため、ヤスリなどのゲート処理の時間の短縮にもつながり、
私のような週末のみのガンプラ制作には最高の時短アイテムだと思いました。
片刃ニッパー比較
アルティメットニッパーの人気の理由を探る為、他の片刃ニッパーの切れ味と比較してみました。
ブレードワンニッパーはアルティメットニッパーと同様、ゴッドハンド社製の片刃ニッパーです。
切れ味レベルは星4と記載されており、アルティメットニッパーと比べて1000円ほど安い金額に設定されています。
では、アルティメットニッパーとの切れ味を比較してみましょう。
まずはブレードワンニッパーでの切り口断面になります。
少し白化してはいますが片刃ニッパーの為、断面の潰れやえぐれなどは見受けられません。
こちらがアルティメットニッパーの切断面。
刃の部分が薄いため、切るときの感覚がかなりスムーズな印象です。
写真の通り、デザインナイフで削ぎ落したような断面で素組派の方はもちろん塗装時のゲート処理の時短になります。
続いては他社製の片刃ニッパーとの比較動画がYouTubeにて公開されていましたので参考にしてみました。
動画にもある通り数ある片刃ニッパーの中で切れ味は上位であることが分かります。
アルティメットニッパーの人気の理由を改めて感じることができました。
アルティメットニッパーの正しい使い方
アルティメットニッパーの性能を100%活かせるように正しい使い方を解説していきます。
基本的な持ち方は他のニッパーと同じ持ち方で問題ないのですが、まな板側の刃をとにかく動かさず、切刃のみ動かすのを心がけましょう。
ゴッドハンド社にて上手にカットする持ち方の説明がありましたので解説します。
まな板刃側の持ち手を親指と人差し指で固定する事で安定して切刃のみを動かす事ができるため、
綺麗な切断面を安定して出すことが可能です。
持ち方と刃の動かし方で、切断面が変わります!
- 図のように一度目でパーツから少し離れた位置でカットし
- 二度目で切刃をしっかりとパーツにピッタリと合わせてゆっくりとカット
このようにカットすれば白化を抑えて綺麗に切断することができます。
注意事項
前提としてアルティメットニッパーは他社ニッパーに比べて薄く、刃先の硬度が高いため、
- メリット 刃先が摩耗しくく、長期的に切れ味が持続する
- デメリット 刃先が欠けやすく、折れやすい
と言ったメリットとデメリットがあります。
では、使用する際にどのようなことに注意して使用すればよいのでしょうか?
正しい使い方を解説していきます。
先端に行くほど刃が薄くなり折れやすいので、できるだけ刃の真ん中付近で切断してください。
また、アルティメットニッパーはΦ3mm以下の対応素材のみ切断可と表記があります
プラ板のカット、タグのカット、パーツカットには使用しないようにしましょう。
切断中や、切り終わってランナーから刃を離すときに、刃をねじらないでください。ねじると負荷がかかり刃が折れる可能性があります。
アルティメットニッパーはプラスチック専用のニッパーです。
対応しいるもの以外のカットには使用しないようにしましょう。
- PS樹脂(直径3㎜以下)透明・半透明のPS樹脂は硬いため、Φ1mm以下
- ABS樹脂(直径3㎜以下)
- PP樹脂(現在のガンプラには不使用)
- PE樹脂(現在のガンプラには不使用)
ガンプラに使用されているプラ素材はPS樹脂とABS樹脂のものがほとんどです。
真鍮線などの金属などのカットには使用しないようにしましょう。
ニッパーのメンテナンスに重要なことは、
- 切くず、ゴミの除去
- 刃、可動部のサビ防止
- 可動部の潤滑
切りくずがついたまま使用し続けると、可動部のガタツキが発生し、刃の破損にもつながる可能性があります。
使用中や使用後は刃についた細かな切りくずを歯ブラシでしっかりと落としましょう。
ニッパーの刃先や可動部は鋼鉄でできているため、手の皮脂や湿気などによってサビます。
ニッパーの保護のために定期的な錆防止の油を塗布しましょう。
使用頻度が高いニッパーはガタツキが出てきます。
錆防止と同様定期的に油を挿すことでガタツキを防止することができます。
アルティメットニッパーを正しく使って
アルティメットニッパーは値段が高く手に取りづらいと思いますが、正しく使うことができれば3年、5年と長くその最高の切れ味と付き合っていくことが可能です。
一度手に取ると手放せないニッパーですので正しい使い方と注意することを理解してぜひ、使用してみてはいかがでしょう。